大阪マラソンで初の都市型マラソンを堪能した話(前編)
大阪マラソンに出場決定!
今年の2月に愛媛マラソンに初出場して完走したので、調子に乗って都市型マラソンの代表である大阪マラソンにエントリーしたら見事当選したので走ることになった。
目標はサブ4(4時間切り)に設定し、それなりに準備を整えた。しかし二点だけ不安な点があった。一点目は30km走を行っていなかったこと、二点目は普段履いているVIVOBAREFOOT EVO IIではまだハーフマラソン以上の距離を走った経験がなかったということ。
本当はワラーチランの予定だったが…
エントリー時には「自作ワラーチ(サンダル)で走ります」と書いたものの、調整していた二代目ワラーチの調子がいまいちで、耐久性・快適性ともにフルに投入は難しいという結論に至り、EVO IIに代わりに登場してもらった。
VIVOBAREFOOTはイギリスの裸足ランニング系のシューズメーカーで、靴底は薄くクッションはないに等しい。インソールも取り外しているので基本アウトソールのみ。練習ではハーフの距離は走った実績があるがこれで本当にフルを走れるのか??
実は愛媛マラソンの時も、練習はずっとNew BalanceのMR20を使っていたが、本番直前でソールがボロボロになりフルマラソンがきついと判断したため、比較的フラットなソールで感覚が近いと思われたBROOKS PureConnect3を急遽購入しほぼぶっつけ本番で履いて完走したという苦い思い出がある。
個人的には、ランにのめり込んだきっかけのBORN TO RUNのおかげで人体の可能性に目覚め、裸足(ベアフット)ランニングを自分の拠り所にしているため、シューズもできるだけ薄くして(そのうち裸足で)走りたいと考えている。これはもはや制約なのだ。
前日受付について
そんなこんなでレースが迫ってきた。最初おさえたANAの飛行機では受付時間に間に合わないことが数週間前に発覚し、急遽当日移動のバスで松山から大阪へ移動することになった。無事午後には大阪に到着し、会場となるインテックス大阪へ。
3万人を越える大会規模に、受付の時点から圧倒され驚きの連続だった。まず受付会場までの道のりを片道約1km歩かされた。インテックスに到着後も、受付会場に多くのブースや店舗が併設されておりその中を歩かされた。受付を終わってもすぐには帰れずなんだかんだでブース巡りをした。(買いそびれていたキネシオロジーテープはゲットできたのでよしとする)。
トドメはB級グルメやスイーツが揃う食い物市場という会場。おやつ代わりに大たこやきを買って食べてしまった。前日受付だけで正直疲れた…
その夜(正確に言うと17時台)には、チェンジビジョン時代の同僚で現在は大阪に住んでいる中原さんとその彼女、東京からマラソン参戦したYさんの4人で、お好み焼きでカーボローディングをした。
非常識マラソンマネジメントに従いアルコール、カフェインの摂取なしになんとか無事終了。楽しい時間を過ごした。ホテルに帰ると、NHKの「新幹線を作った男」のドラマを見ながら明日の準備を行い21:00には就寝した。
当日朝バタバタと
当日の朝は非常識マラソンマネジメントを参考にして着替え、熱いシャワー、テーピング、朝食などの準備を整え、ホテルのポットでお湯を沸かし、切り餅を温めて食べていた。まずは連続して4個をたいらげ、次に残り3つを食べようと袋に入れて出発した。
ホテル(京橋)から歩くか、電車で最寄駅に向かうかの二択に対して電車を選択した。大阪城前駅の混雑には正直面食らったが、会場までの案内や、荷物預け入れなどの手はずは混乱なく終えることができた。
出張の際に何度か大阪城公園周辺は走ったことがあるのだが、周囲約3kmの公園のほとんどを人が埋め尽くしているのを見ると、改めてマラソンの規模に驚かされる。
早朝は雲がかかっていたものの、空は雲ひとつない秋空。外遊びする分にはばっちりだけど、マラソンするには嬉しくない。
スタートまではリラックス
荷物預け入れ後に、スタート地点までの移動もそれなりの距離が。自分は4:00:00くらいの予想タイムを出していたのでFブロックに。結局切り餅は残り1個しか食べられずに合計5つを食べ2つが余ってしまった。
会場が広いし、なにせ人が多い。愛媛マラソンでも多いなぁと感じたのだが更にその上をいっている(それは当たり前。3万人以上のランナーが集結していたのだから)
列に並んでから時間があったので、スタートまでは、東京から来ているチェンジビジョンのYさんと談笑をしながらリラックスする。一人の時は手持ちぶたさでその場で準備運動したり、周囲の観察をしているのだが、会話をしていてあっという間に時間が過ぎた。
前日からアルコールもカフェインも摂取していないので尿意もない。ストレッチはしていないが、最初の5kmをゆっくり走ることで体を温める予定。
遠くから拍手が聞こえきた。どうも先に車椅子マラソンがスタートしたらしい。スタートラインが遥か前方のため号砲も聞こえない。
拍手のウェーブ(遅れてやってくる)が数回あって、ようやく前方へ移動を開始する。ダラダラと前に進んでいくと、応援団長の森脇健児さんのマイクパフォーマンスが聞こえてきて徐々にゲートが見えてきはじめた。スタートラインを超えたところでGPSウォッチのタイム計測を開始しYさんとは別れ、自分のペースで走り始めた。さぁ、レースの始まりだ!(後で気づくが、この時点で号砲から8分近くも経過していたのだった。)