大地震に備えるために必要なたったひとつのこと


阿蘇山

2016-04-21現在、熊本の地震は続いている。大分県中部の地震が増えてきていて、断層の延長線上に位置する愛媛県民も、近頃の地震に敏感になってきている。

SNSで、さとなおさんの地震が起こったらまずこれをしろ!を読んでなるほどと思ったので、阪神・淡路大震災の体験者であるMさんに、「震災経験者としてどんなことに気をつけてますか?」と聞いてみた。

しかし、帰ってきた答えは想像もしない回答だった。

  • 「特に何もしてないですね。」
  • 「人間にはどうしようもない力が襲ってきますから」
  • 「すべては運がいいかどうかじゃないですかね」

たとえ、食料を備蓄をしておいても、地震で家が潰れたり、荷物が散乱してしまったら、何がどこにあったかなんてわからない。それを探しているうちに余震が来て潰されたら元も子もない。

たとえ、防災ヘルメットを買っていても、もの凄い揺れの中で思うように歩くことなんてできない。防災ヘルメットをとりにいったら、助からなかったなんてならないようにしないといけない。

人間の考える想定、小細工など遥かに越える、圧倒的な力が襲ってくる。その前に人は抗うことなどできない。

その中でファーストインパクトを生き残るのはだというのだ。

ファーストインパクトを生き残れば、なんとかなる。食料や水は3日で救助がくる。もちろん二次災害も怖いし、ファーストインパクトの後でやることは沢山あるけど、何よりまずは最初をどう生き延びるか。

もちろん、そうは言っても、食料や水の備蓄、地震対策などできることをやっておくのは大事だと今でも思う。有事の際の心構え、手はずなども事前に家族で共有している。

だけど、本当の最後に問われるのは、有事で運を引き寄せられるか なのだろう。

そのためにできることは、日々一所懸命生きること、そして徳を積みつづけることなのだろう。

人が抗えない圧倒的な力があることを受け入れ、日々を天に恥ずかしくないよう生きておくこと

を肝に命じようと思った。

[関連する記事]