神山町に行っていろいろ考えた「しごと」と「くらし」


ワークスタイルとライフスタイル

神山に行ってみて、見て、話を聞いて、考えたこと。

徳島サテライトの感想は、感想(1)感想(2)に書いてみたが、ここではその後にいろいろ考えたことをつらつら書いてみる。

自分の場合は、どうしようもない事情があって、愛媛に移り生活をはじめた。様々な試行錯誤の中で(いまも最中)、自分がどのように生きて、どのように働きたいのか、というイメージを東京に住んでいた頃と比べて徐々に変わってきて今に至っている。

自分のように、理由があって地方に移る(戻る)人は、やむを得ない事情があり、そのような現実と向き合う中で「そこでどのように暮らしていくか」「どのように働くか」を考えるという順序になる。

他方、場所には縛られないが、生き方や働き方について迷いがある人、「こんな暮し、こんな環境で仕事がしたい」というビジョンがある人もいるだろう。「ビジョン」という確固たるものがなくても「地元に戻りたい」というイメージを持つ人は一定数いると思う。

「事情駆動」で移住するのか、「ビジョン駆動」で移住するのか、それはその人次第だが、大事なのは「しごと」と「くらし」は不可分であるということだろうか。

今回の徳島や神山で働いている人々の周囲の環境を見たり聞いたりしていると、少なくとも一部の職種に関して言うと「しごと」と「くらし」の両方ひっくるめていいかんじに過ごしているように見えた。

「いいかんじ」は「便利」とは同義ではないので、不満がないというわけではない。産直セッションの時にも、本屋がないからamazon頼みだという話があった。買い物だって街まで行かないと買えないものもあるだろう。冬の寒さはキツく、虫が至る所にいるなんてのも当たり前という話もあった。だからといって、それが嫌でたまらない、というのではなく、小さな不満もひっくるめての「くらし」と「しごと」の全体を楽しむのが大事なのだろう。

短い人生、「くらし」も「しごと」もいいかんじに過ごしていきたい。

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