2013/06/26 PFP関東ワークショップを実施しました


2013/06/26にPFP関東にお呼ばれして講演及びワークショップを実施してきました。

元々の発端としては、fb経由でくっしーこと串田さんに、こんなことをお願いされたのがきっかけでした。

“わたしとしては、懸田版「プロジェクトファシリテーション」なのよね。平鍋さんの定番スライドみたいな内容を、かけちゃんならこう話す!っていうのかな。同じスライドでも、オリジナルでも。平鍋さんと一緒にPFをまとめた人として認知されてる側面を出してもらえると嬉しい。”

それを受けての僕の回答は、

ありがとう。佐賀県庁の事例の話を、今日松山の人から聞くような時代なのよね、今は。僕と平鍋さんの新幹線の中でのブレストが時間と空間を越えて今に繋がっている、という壮大なストーリーを話したいな(多分タイトル負けするw)

というものでした。実際、そんなに壮大なものにはならなかったですが…

私の話はスライドをみて想像して頂くとして、ワーク(といってもそれほど時間はとれませんでしたが…)の中で出た意見を聞いていて感じたことを書いておきます。

ワークの中では「アジャイルとPFの違いって何だろう?」ということをグループで考えてもらいました。このような問い掛けの前提としては、PFが発表された当時よりアジャイルが身近になった今の時代に、その違いについて皆がどう捉えているかが知りたかったからです。

PFはアジャイルという全体が世間に認知されにくかった時代に、平鍋さんがトヨタ生産方式(=リーンソフトウェア開発)に出会い、その当時の日本の現場の文脈上で利用しやすいプラクティス群を抽出し、それらプラクティスを繋ぐ原則や価値をまとめ、QoELをはじめとした新たな概念を元にストーリーを描いて人々の共感を得ることができた体系であると私は認識しています。

ワークの結果、おもしろい回答がでてきました。それらのコメントを聞くと、アジャイルから抽出されて紡ぎだされたプロジェクトファシリテーションという存在に共鳴した様々な人達が、新たな意味や認識を加えて、当時とは別のものに生まれ変っているという印象を持ちました。(僕が狭い認識でPFを捉えていただけかもしれないです…)

僕がそれを如実に感じたのは、あまのりょーさんのグループのこんな一言でした。

アジャイルはプロジェクトとかプロダクトの生存期間のイメージ、PFはプロジェクトやプロダクトを越えて続くイメージ

これは「プロジェクトを越えて続く人間関係」という平鍋さんのストーリーに由来するものだと思いますが、言われてみて改めて気づかされた側面の1つですね。他にも、コミュニケーションという言葉をアジャイルとPFの視点で見ると違った意味をもつ、など興味深いものがありました。あと驚いたのは、スライドに入れ混んでいた逸話に関する方がピンポイントでいらっしゃったこと。芦沢さん、東さん、天野勝さん。これは完全に想定外!

私のスライドでは「門としてのPF」をご紹介しています。この発端は自分のPF導入コンサルティング経験と、及部さんの私がスクラムを辞めた理由によるものです。PFをプラクティスレベルに分解すると、スクラムよりももっと小さなレベルで変化を起こし改善を促すことができるという意味で捉えることができるため、このような紹介をしました。しかし今回のワークの皆さんの発表を通じて、別の方向性のアイデアも湧いてきました。

懇親会では、久しぶりに御会いしたゆこちゃん、くまちゃん(女子二人ご結婚おめでとう!)、ふるふるさん(腰カンがきっかけで古武道はじめたって!?)、大森さん(再び日経ソフトウェアへ帰還!)、PFI会長まっちゃん、などなど皆さんと楽しい話ができたのがよかったです!!

PFP関東の伝統としては、ワークショップに時間をかけるのだったそうですが、話ばかりしてしまってごめんなさい。かつPFを知らない方にはさっぱりな内容でしたね。このような機会を頂きましたPFP関東の皆さん、参加者の皆様ありがとうございました。

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